寝返り介助は力が必要?
ご家族の介護を始めると、
- 寝返りを手伝うのが難しい。
- 力が必要で大変。
- これで痛くないのかな。
と感じることはありませんか?
実は、寝返り介助は、力だけで行うものではありません。
身体が自然に動く順番を意識することで、ご本人の負担を少なくできる場合があります。
頭から順番に動かすことが大切です
寝返り介助では、頭から肩、そして骨盤へという順番で介助すると、身体が自然に動きやすくなります。
私たちは普段、寝返りをするときも、まず頭が向きを変え、その動きに合わせて肩や身体、最後に骨盤が動いていきます。
介助でも同じ流れを意識することで、無理の少ない動きにつながります。
なぜ頭から動かすのでしょうか?
頭には、身体全体の動きを導く役割があります。
頭が先に動くことで、ご本人も身体を動かす準備がしやすくなり、動きに協力しやすくなることがあります。
そのため、頭から順番に介助することは、ご本人の協力動作を引き出しやすくすることにもつながります。
肩と骨盤にも大切な役割があります
頭の次は肩、その次は骨盤です。
肩は、上半身や腕の動きをまとめる役割があります。
骨盤は、下半身の動きをコントロールする大切な部分です。
この順番で身体を動かしていくことで、身体全体が自然にまとまって動きやすくなります。
無理に動かそうとしないことも大切です
介助では、
- 早く動かそう
- 一度で終わらせよう
とすると、かえって身体へ負担をかけてしまうことがあります。
少しずつ、身体の自然な動きに合わせて介助することで、安心して体位を変えやすくなります。
ご家族だからできることがあります
介護は、正しい順番を知るだけでも、ご本人の負担を減らせることがあります。
最初から上手にできなくても大丈夫です。
身体が自然に動く流れを意識することが、やさしい介助への第一歩になります。
困ったときは専門職へ相談しましょう
寝返り介助が難しい場合や、痛みがある場合は、理学療法士・作業療法士・訪問看護師などへ相談してみましょう。
身体の状態に合わせた介助方法を教えてもらえることがあります。
まとめ
寝返り介助では、身体が自然に動く順番を意識することが大切です。
頭、肩、骨盤という流れで介助することで、ご本人の負担を減らせる場合があります。
介助は、力で動かすことではありません。
ご本人の身体が本来動く流れに合わせることが、安心して過ごせる毎日につながります。
参考・出典:日本褥瘡学会『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』、東北福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 准教授 浮田徳樹氏「褥瘡予防のための福祉用具活用とポジショニング ~臥位と座位のチェックポイント~」(2026年受講)
※本記事は、浮田徳樹氏のウェビナーで学んだ内容を参考に、介護を始めたご家族向けに再構成しています。お身体の状態によって適した介助方法は異なります。介助時に痛みがある場合や方法に迷う場合は、理学療法士・作業療法士・訪問看護師などの専門職へご相談ください。
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