「最近、食事中によくむせる」と感じることはありませんか?
以前は普通に食べていたのに、最近は、
- お茶でむせるようになった。
- 食事のたびに咳き込む。
そんな様子はありませんか?
ご家族としては、
- 食べ物や飲み物が気管に入りやすくなっているのでは?
- 誤嚥(ごえん)しているのでは?
- 肺炎になったらどうしよう。
と心配になりますよね。
実は、高齢になると、むせやすくなることは珍しくありません。
まずは、その理由を知ることが大切です。
理由① 飲み込む力が少しずつ弱くなることがあります
食べ物や飲み物は、口から食道へ送られます。
高齢になると、その動きを助ける筋肉が少しずつ弱くなることがあります。
そのため、飲み込むタイミングが合わず、むせることがあります。
理由② 唾液が少なくなることがあります
唾液には、食べ物を飲み込みやすくする働きがあります。
高齢になると、唾液が少なくなることがあり、口の中が乾きやすくなります。
その結果、食べ物がまとまりにくくなり、むせやすくなることがあります。
理由③ 急いで食べるとむせやすくなります
食べることを急ぐと、飲み込むタイミングが合わず、むせやすくなることがあります。
特に、会話をしながら急いで食べると、飲み込みにくくなることがあります。
理由④ 体調や病気が影響することもあります
風邪をひいているときや、体調が優れないとき、また病気の影響で、飲み込む力が弱くなることもあります。
急にむせることが増えた場合は、主治医へ相談することも大切です。
ゆっくり食べる時間を大切にしましょう
一口ずつゆっくり食べる方が、飲み込みやすくなることがあります。
食べ終わる時間より、安心して食べられることを大切にしましょう。
一口の量を少し少なめにしてみましょう
加齢とともに、適切な一口の量が自己認識とズレていくことがあります。
意識して一口を少し少なめにするだけでも、むせにくくなることがあります。
食事中は姿勢も大切です
食事中は、深く腰掛け、足が床や足台につき、体が安定する姿勢を整えることが大切です。
体が安定した姿勢で食事をすることは、飲み込みやすさにつながることがあります。
口や舌の動きを助けたり、食べ物が気道に入ってしまう誤嚥を防ぐことにも繋がります。
食事に集中できる環境をつくりましょう
テレビを見ながら、急いで食べたり、慌ただしい環境だったりすると、飲み込みに集中しにくくなることがあります。
落ち着いて食事ができる環境も大切です。
ご家族だから気付けることがあります
例えば、
- お茶でよくむせるようになった
- 食事のたびに咳が出る
- 食後に声がかすれる
- 食事に時間がかかるようになった
こうした変化は、毎日接しているご家族だからこそ気付きやすいことです。
「最近少しむせることが増えたかな。」そんな小さな変化も、大切なサインかもしれません。
こんなときは早めに相談しましょう
次のような場合は、主治医へ相談することをおすすめします。
- むせることが急に増えた
- 食事のたびに強く咳き込む
- 発熱を繰り返す
- 食事がほとんど食べられない
飲み込む力の低下が進んでいる場合や、むせることが続くと、食べ物や飲み物が気管に入り、誤嚥性肺炎につながることがあります。
食事のしやすい衣類も快適さにつながります
食事中は、長時間座って過ごすことがあります。
お腹まわりを締め付けにくい衣類や、座っていても苦しくなりにくい衣類は、食事の時間を快適に過ごしやすくします。
また、前開きの衣類は、体調が優れない日にも着替えやすく、介助を受ける場合にも役立つことがあります。
お腹まわりを締め付けにくく、座っていても苦しくなりにくいズボンの一例です。
お腹まわりが楽なおすすめのズボン
衣類で迷ったら、せたがや介護へ
せたがや介護では、
- ご本人のお身体の状態
- 食事中の姿勢
- 毎日の過ごしやすさ
- 着替えやすさ
などを伺いながら、その方に合った介護衣類をご提案しています。
お気軽にご相談ください。
LINEで気軽に相談するまとめ
高齢になると、飲み込む力や唾液の量などが少しずつ変化し、むせやすくなることがあります。
だからといって、「年齢だから仕方ない。」と決めつける必要はありません。
ゆっくり食べること、一口を少なめにすること、食事の姿勢を整えることなど、毎日の小さな工夫で食べやすくなることもあります。
そして、むせることが増えたり、食事がとりにくくなったりした場合は、早めに主治医や言語聴覚士(ST)へ相談しましょう。
毎日の食事は、栄養をとるだけでなく、ご本人にとって楽しみな時間でもあります。
安心して食事を続けられるよう、ご本人のペースを大切にしながら見守っていきましょう。
※本記事は2026年7月時点の一般的な考え方をもとに作成しています。むせが続く場合や、発熱・食事量の低下などが見られる場合は、早めに医療機関へご相談ください。
参考・出典:一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会「嚥下障害」、大誠会グループ『1分でわかる 新人介護職の超きほん』翔泳社、2026年





