「同じものしか食べてくれない」という悩み

高齢のご家族が、

  • 毎日同じものばかり食べたがる。

そんなことはありませんか?

ご家族としては、

  • 栄養が偏ってしまう。
  • 違うものも食べてもらわないと。

と心配になりますよね。

でも、食欲が落ちている時期は、少し違う視点で考えることも大切です。

「食べられるもの」がある事は、とても大切

食欲が落ちている方では、何を出しても食べられないことがあります。

そんな中で、

  • カレーなら食べられる。

という食べ物が一つでもあることは、決して悪いことではありません。

まずは、食べられるものがあることを大切に考えましょう。

無理に献立を変えようとしなくても大丈夫

  • 毎日同じものでは良くない。

と思うあまり、無理に違う料理を勧めると、食べること自体が嫌になってしまうことがあります。

食事は、栄養を摂る時間であると同時に、楽しみの時間でもあります。

「今日はこれが食べたい。」という気持ちも、その方らしさの一つです。

食欲を保つことにつながります。

「食べること」を続けることが大切です

食欲が落ちている時期は、栄養バランスだけを優先するより、まずは食べることを続けることが大切になる場合があります。

  • 今日もカレーを食べられた。
  • 明日もカレーが楽しみだね。

そんな積み重ねが、体力や栄養の維持につながることもあります。

少しずつ工夫することもできます

食べられるものが決まっている場合でも、無理のない範囲で工夫できることがあります。

例えば、好きな料理がカレーであれば

  • 卵を添える
  • チーズを加える
  • お肉を少し増やす
  • シーフードカレーにしてみる

このように、好きな料理はそのままに、栄養を補う工夫もできます。

無理に別の料理へ変えるより、続けやすいことも少なくありません。

ご家族だからできることがあります

  • またカレーなの?

ではなく、

  • 今日も食べられたね。

そんな声掛けが、食事への前向きな気持ちにつながることがあります。

食べることを責められると、食事そのものが負担になってしまうこともあります。

まずは、食べられたことを一緒に喜ぶことも、ご家族にできる大切なサポートです。

まとめ

高齢者は、ちょっとしたことで食欲が落ちてしまうことがあります。

そんなときは、「栄養バランス」だけを考えるのではなく、「食べられるものがある。」ということも大切に考えてみましょう。

好きなものを無理なく食べることが、食べる楽しみを保ち、結果として栄養や体力の維持につながることがあります。

毎日の食事は、ご本人にとって、人生の楽しみの一つでもあります。

その気持ちを大切にしながら、ご本人に合った食事を一緒に考えていきましょう。

参考・出典:医療法人静実会 ないとうクリニック 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世氏「お食事・栄養の困りごとを解決!明日から使える、お手軽&安心安全な食事提供のコツ」(2026年受講)

※本記事は、伊藤清世氏のウェビナーで学んだ内容を参考に、介護を始めたご家族向けに再構成しています。食欲低下や体重減少が続く場合は、主治医や管理栄養士などの専門職へご相談ください。