「あまり食べられなくなった」と感じる?
以前はしっかり食べていたのに、最近は
- もうお腹いっぱい。
- 食欲がない。
と言われることはありませんか?
ご家族としては、
- もっと食べないと体力が落ちてしまう。
と心配になりますよね。
実は、高齢になると食欲が減りやすくなるのには理由があります。
理由① 活動量が減るため、食べる量も少なくなります
年齢を重ねると、若い頃より体を動かす時間が少なくなる方も増えてきます。
すると、必要なエネルギーも少なくなるため、自然と食べる量が減ることがあります。
以前と同じ量を食べられなくても、それだけで異常とは限りません。
理由② 味や香りを感じにくくなることがあります
高齢になると、味覚や嗅覚が少しずつ変化することがあります。
そのため、以前より「おいしい。」と感じにくくなり、食事が進まなくなることがあります。
理由③ 食べること自体が大変になっていることがあります
噛む力や飲み込む力が弱くなると、食事そのものが負担になってしまうことがあります。
「食べたくない。」のではなく、「食べることが疲れてしまう。」という場合もあります。
理由④ 体調の変化も影響します
夏場は特に、暑さで食欲が落ちることがあります。
また、睡眠不足や便秘、体調の変化などが続くと、食欲が落ちることもあります。
「もっと食べて」と無理に勧めすぎない
食べる量が減ると、心配になりますよね。
でも、何度も「もっと食べて。」と言われると、食事そのものが負担になってしまうことがあります。
まずは、食べられる量を尊重することも大切です。
三食にこだわりすぎなくても大丈夫です
「朝・昼・夕」の三食だけで十分に食べられないこともあります。
そんなときは、三食にこだわりすぎず、食べられるときに少しずつ食べるという考え方もあります。
例えば、
- 果物
- ヨーグルト
- チーズ
- 豆腐
- 茶碗蒸し
- 卵料理
- 温かいスープ
など、食べられるときに少しずつ取り入れる方法もあります。
一度の食事量が少なくても、一日を通して食べられる量を増やしていくことも大切です。
「食べられるもの」を一緒に探しましょう
栄養バランスも大切ですが、食欲が落ちているときは、まず「食べられること」が大切です。
好きなもの、食べやすいもの、その日に食べたいと思えるもの。
そんな一品から始めるだけでも十分です。
ご家族の工夫
食欲が落ちたときの工夫は、ご家庭によってさまざまです。
「これなら食べられる。」というものを少しずつ取り入れているご家庭もあります。
「何を食べるか」よりも、「今日は少し食べられた」という積み重ねを大切にすることも、ご家族にできるサポートの一つです。
水分も忘れないようにしましょう
食事量が減ると、水分も不足しやすくなります。
食事だけでなく、こまめな水分補給も心掛けましょう。
ご家族だから気付けることがあります
例えば、
- 以前より食べる量がかなり減った
- 体重が減ってきた
- 食事に時間がかかるようになった
- 好きだった物まで食べなくなった
こうした変化は、毎日接しているご家族だからこそ気付きやすいことです。
「年齢のせいかな。」と決めつけず、変化が続くようであれば、主治医へ相談することも大切です。
こんなときは早めに相談しましょう
- 数日ほとんど食べられない
- 急に体重が減った
- 食事のたびにむせる
- 食べると苦しそうにする
こうした場合は、病気や飲み込む力の低下などが隠れていることもあります。
早めに医療機関へ相談しましょう。
衣類も食事の時間を快適にします
食事中は、長時間座って過ごすこともあります。
お腹まわりを締め付けにくい衣類や、ゆったりと座れる衣類は、食事の時間を快適に過ごしやすくします。
- 最近、お腹が苦しそう。
- 食後にズボンを緩めている。
そんな様子があれば、衣類を見直すことも一つの方法です。
衣類で迷ったら、せたがや介護へ
せたがや介護では、
- ご本人のお身体の状態
- 食事中の姿勢
- 毎日の過ごしやすさ
- 着替えやすさ
などを伺いながら、その方に合った介護衣類をご提案しています。
お気軽にご相談ください。
LINEで気軽に相談するまとめ
高齢になると、活動量や体の働きが変化することで、食欲が少しずつ減ることがあります。
だからといって、無理にたくさん食べてもらうことが正解とは限りません。
まずは、食べられる量を尊重し、食べやすいものや好きなものを取り入れながら、無理なく食事を続けることが大切です。
そして、
- 最近かなり食べる量が減った。
- 体重が減ってきた。
そんな変化が続く場合は、早めに主治医へ相談しましょう。
毎日の食事は、栄養をとる時間であると同時に、ご本人にとって楽しみの時間でもあります。
ご本人のペースを大切にしながら、ご家族も焦らず、一緒に食事の時間を支えていきましょう。
※本記事は2026年7月時点の一般的な考え方をもとに作成しています。急な食欲低下や体重減少、食事中のむせなどがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
参考・出典:国立長寿医療研究センター「高齢者の食欲低下について ~年を取るとどうして食欲がなくなるの?~」、厚生労働省「栄養・食育対策」、農林水産省「高齢者に関わる食育の推進」






