• 肩が上がりにくくなってきた
  • ズボンを履くのが大変そう

年齢を重ねると、肩や股関節、膝の動きが少しずつ変化し、今まで通りに着替えることが難しくなる場合があります。

そんな時も、着替える順番を少し工夫するだけで、身体への負担が軽くなることがあります。

介護では、できることはなるべくご本人様に続けていただくことも、とても大切だと考えられています。

「自分でできることを続けられる」という実感は、その方らしい暮らしや尊厳を支えることにつながります。

もちろん、お身体の状態は一人ひとり異なりますが、今回は一般的な着替え方をご紹介します。

動きにくい方から着て、動く方から脱ぐ

身体の左右で動かしやすさに差がある場合は、

「動かしにくい方から着て、動かしやすい方から脱ぐ」

という順番が基本です。

この順番を意識することで、動かしにくい腕や足への負担を少なくできる場合があります。

上着(かぶりタイプ)の着方と脱ぎ方

着るとき

  1. 動かしにくい・痛みのある腕を袖に通します。
  2. 反対側の腕と頭を通します。
  3. 裾を整えます。

脱ぐとき

  1. 動かしやすい方の腕を抜きます。
  2. 頭を抜きます。
  3. 最後に動かしにくい方の腕を抜きます。

前開きの上着の着方と脱ぎ方

着るとき

  1. 動かしにくい方の腕を袖に通します。
  2. 背中へ回し、反対側の腕を通します。
  3. ボタンや留め具を留めます。

脱ぐとき

  1. ボタンや留め具を外します。
  2. 動かしやすい方の腕を抜きます。
  3. 最後に動かしにくい方の腕を抜きます。

ズボンの履き方と脱ぎ方

履くとき

  1. 椅子に座り、動かしにくい方の足を通します。
  2. 反対側の足を通します。
  3. 立ち上がり、ウエストまで引き上げます。

脱ぐとき

  1. 立ったままズボンを膝下まで下ろします。
  2. 椅子に座り、動かしやすい方の足を抜きます。
  3. 最後に動かしにくい方の足を抜きます。

着替えやすい衣類を選ぶことも大切です

着替え方を工夫することに加えて、衣類選びも大切です。

例えば、

  • 前開きの衣類
  • 大きめボタン
  • 伸縮性のある素材
  • ゆったりした袖

などは、お身体への負担を軽くできる場合があります。

ご本人様ができる部分は続けながら、必要なところだけお手伝いする。

そのためにも、お身体の状態に合った衣類選びはとても大切です。

痛みが強い場合は無理をせず、介助を受けたり、理学療法士・作業療法士などに相談しましょう。

迷われたらご相談ください

  • 着替えやすい衣類はありますか?
  • 母にはどんな前開きが合っていますか?

そんな時は、お気軽にご相談ください。

せたがや介護では、ご本人様のお身体の状態や生活環境を伺いながら、着替えやすさだけでなく、ご本人様が「できること」を続けられる衣類選びを一緒に考えています。

私たちは、衣類もご本人様の「その方らしい毎日」を支える環境づくりの一つだと考えています。

※この記事は、せたがや介護の理学療法士が作成した内容をもとに、現在の知見や日々のご相談内容を踏まえて再編集しています。