「最近、便が出ていない」と感じることはありませんか?
介護をしていると、
- 最近、便が出ていないみたい。
- 以前より便秘が増えた。
そんなことはありませんか?
ご家族としては、
- 何日くらい出なかったら心配?
- 何かできることはあるかな。
と不安になりますよね。
実は、高齢になると便秘になりやすくなるのには理由があります。
理由① 腸の動きがゆっくりになることがあります
年齢を重ねると、腸の動きは少しずつゆっくりになることがあります。
そのため、便が腸の中に長くとどまり、便秘になりやすくなることがあります。
理由② 水分が不足しやすくなります
便には水分が必要です。
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなったり、水分を控えてしまったりすることがあります。
その結果、便が硬くなり、出しにくくなることがあります。
理由③ 体を動かす機会が減ることがあります
以前より外出が減ったり、体を動かす機会が減ると、腸の動きにも影響することがあります。
散歩など、無理のない範囲で体を動かすことも大切です。
理由④ 食べる量が減ることがあります
食事の量が減ると、便の材料も少なくなります。
そのため、食欲が落ちているときは、便秘につながることもあります。
水分をこまめにとりましょう
水分不足は、便秘の原因の一つになります。
一度にたくさん飲むよりも、少しずつこまめに飲むことを心掛けましょう。
※水分制限がある方は、主治医の指示に従ってください。
少しでも体を動かしましょう
激しい運動をする必要はありません。
例えば、
- 近所を散歩する
- 庭へ出る
- 家の中を歩く
など、体を動かす時間を作ることで、腸の動きが活発になりやすくなります。
食物繊維を含む食品も取り入れましょう
食物繊維には、便の量を増やしたり、お腹の調子を整えたりする働きがあります。
例えば、
- 野菜
- 豆類
- いも類
- きのこ類
- 海藻類
- 果物
などに食物繊維が含まれています。
毎日の食事の中で、無理なく取り入れていきましょう。
「出そう」と思ったら我慢しないように
便意を我慢することが続くと、便が硬くなり、さらに出しにくくなることがあります。
トイレへ行きたくなったら、できるだけ我慢しないことも大切です。
「毎日出ない=異常」とは限りません
便秘というと、
- 毎日便が出ないといけない。
と思われる方も多いかもしれません。
しかし、排便の回数やリズムには個人差があります。
毎日便が出なくても、数日おきに規則正しく排便があり、普段どおり過ごせていれば、必ずしも異常とは限りません。
大切なのは、「毎日出るかどうか」ではなく、いつもの排便リズムと比べて変化がないかを見守ることです。
ご家族だから気付けることがあります
例えば、
- 何日も便が出ていない
- お腹が張っている
- 食欲が落ちている
- 便をするときにつらそうにしている
こうした変化は、毎日接しているご家族だからこそ気付きやすいことです。
こんなときは早めに相談しましょう
次のような場合は、主治医へ相談することをおすすめします。
- 便秘が長く続いている
- 強い腹痛がある
- 吐き気や嘔吐がある
- 便に血が混じる
便秘以外の病気が隠れていることもあります。
自己判断せず、医療機関へ相談しましょう。
締め付けにくい衣類も快適につながります
便秘でお腹が張っているときは、お腹まわりを締め付ける衣類が苦しく感じることがあります。
ウエストがゆったりした衣類は、毎日を快適に過ごしやすくなります。
また、トイレで上げ下げしやすいズボンは、排泄の負担を減らすことにもつながります。
ウエストがやわらかく、上げ下げしやすいズボンの一例です。
お腹まわりが楽なおすすめのズボン
衣類で迷ったら、せたがや介護へ
せたがや介護では、
- ご本人のお身体の状態
- 排泄のしやすさ
- 着替えやすさ
- 毎日の過ごしやすさ
などを伺いながら、その方に合った介護衣類をご提案しています。
お気軽にご相談ください。
LINEで気軽に相談するまとめ
高齢になると、腸の動きや活動量、食事量や水分量の変化など、さまざまな要因が重なることで便秘になりやすくなります。
だからといって、「年齢だから仕方ない。」とあきらめる必要はありません。
こまめな水分補給、無理のない運動、食物繊維を取り入れた食事など、毎日の小さな工夫が便秘の予防につながります。
また、毎日便が出ないことだけで心配しすぎる必要はありません。
普段の排便リズムと比べて変化がないかを見守ることも、ご家族にできる大切なサポートです。
一方で、便秘が長く続いたり、強い腹痛や吐き気、血便などがある場合は、早めに主治医へ相談しましょう。
毎日すっきり過ごせることは、ご本人の快適な生活や生活の質(QOL)にもつながります。
ご本人のペースを大切にしながら、無理なく続けられる生活習慣を一緒に考えていきましょう。
※本記事は2026年7月時点の一般的な医学的知見をもとに作成しています。便秘が長く続く場合や、腹痛・吐き気・血便などの症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
参考・出典:日本老年医学会『健康長寿診療ハンドブック』「9-2 排便障害」、厚生労働省「健康日本21アクション支援システム 食物繊維の必要性と健康」






