- 肩が上がらなくなってきて、かぶりの服を着せるのが大変です
- 腕を上げると痛がるので、着替えのたびに気を遣います
これは、せたがや介護でもいただくご相談です。
パーキンソン病や廃用症候群などで筋肉がこわばり、関節が動かしにくくなった方の着替えは、とても気を遣うものです。
袖を通すために無理に肩を動かすと、痛みが出たり、関節の動かしにくさが強くなってしまうことがあり、介助する方・される方の両方に負担がかかります。
そんな時に知っていただきたいのが、前開きの衣類です。
なぜ、かぶりの服は着替えが大変なのでしょうか?
かぶりタイプの服は、頭を通し、両腕を袖に通すときに、肩を高く上げる動きが必要になります。
そのため、
- 腕を高く上げないと袖に通しにくい
- 頭を通すときに、首や肩に力が入りやすい
- 介助する方が腕を持ち上げる場面が増える
といったことが起こりやすく、肩が上がりにくい方にとっては、毎日の着替えが負担になることがあります。
前開きの衣類をおすすめする理由
前開きの衣類は、かぶりタイプに比べて肩を上げる必要が少なく、ご本人様の負担を減らせる場合があります。
例えば、
- 肩を高く上げなくても袖を通せる
- 頭からかぶる必要がない
- 片方ずつ袖を通せるので、動かしにくい側の腕から着られる
- すぐに前を開けられるので、通院のときにも着やすい
といった特徴があります。
ご本人様にも、介助する方にも、着替えの負担が軽くなることがあります。
留め具で選ぶ、前開きの衣類
スナップボタン
前開きの部分がスナップボタンで、留め外しが楽にできます。
かぶらずに着られるTシャツタイプで、腕を上げにくい方や、介助が必要な方にも着やすい形です。
ボタン
見た目も整う、前開きのブラウスです。
軽やかなちぢみ織りの生地で、さらっと着やすく、施設やデイサービスでもきちんとした印象になります。
ワンタッチテープ
押さえるだけで留まるワンタッチテープ(面ファスナー)の肌着です。
片手でも留め外ししやすく、ボタンを留めるのが難しくなってきた方にも向いています。
肩まわりや腕を動かしやすい袖の形で、後ろ身頃が長めなので背中も出にくくなっています。
迷われたらご相談ください
肩が上がりにくい方の衣類選びは、
- 肩や腕の動く範囲
- 痛みの有無
- ご本人様で着替えるかどうか
- 介助の有無
などによって変わります。
- かぶりの服と前開き、どちらがいいですか?
- スナップボタンとワンタッチテープ、母にはどちらが合いますか?
そんな時は、お気軽にご相談ください。
ご本人様のお身体の状態や生活のご様子を伺いながら、一緒に衣類選びを考えさせていただきます。
痛みが強い場合は無理をせず、医師や理学療法士・作業療法士などにもご相談ください。
※この記事は、せたがや介護の理学療法士が以前作成した内容をもとに、日々のご相談内容を踏まえて再編集したものです。






