「今日は何を話そうかな」
親や祖父母と会う日、
- 今日は何を話そう。
と考えることはありませんか?
介護では、食事や着替えなどのお手伝いも大切ですが、それと同じくらい会話も大切な時間です。
昔の思い出を話していると、自然と笑顔になったり、「そんなことがあったんだ!」と家族も初めて知るエピソードが聞けたりすることがあります。
1950年代生まれの方は、日本が大きく発展した時代を青春時代として過ごしました。
テレビや自動車が家庭に普及し、音楽やファッション、レジャーなど、新しい文化が次々と生まれた時代です。
今回は、そんな1950年代生まれの方が青春を過ごした頃の出来事をご紹介します。
ぜひ、ご家族との会話のきっかけにしてみてください。
「聞けて良かった!」とずっと心に残るエピソードに出会えるかもしれません。
子供の頃(1950年代後半〜60年代)
テレビが家にやってきた時代
今では一人一台スマートフォンを持つ時代ですが、地域によってはテレビがあるだけで近所の人が集まることもありました。
白黒テレビからカラー放送へ変わり、多くの人が東京オリンピックに夢中になりました。
聞いてみませんか?
- 家にテレビが来た日のことを覚えていますか?
- 一番好きだったテレビ番組は何でしたか?
- 家族みんなで何を見ていましたか?
外で遊ぶのが当たり前
ゲーム機はまだありません。
学校が終わると、
- メンコ
- ベーゴマ
- 缶蹴り
- ゴム跳び
- 鬼ごっこ
など、暗くなるまで外で遊ぶ子供がたくさんいました。
聞いてみませんか?
- 子供の頃は何をして遊んでいましたか?
- 一番仲が良かった友達は誰でしたか?
- 怒られた遊びはありますか?
駄菓子屋さんは子供たちの楽しみ
数十円のお小遣いを握りしめて駄菓子屋へ。
何を買うか真剣に悩むのも楽しみの一つでした。
聞いてみませんか?
- 好きだったお菓子は何でしたか?
- お小遣いはいくらでしたか?
- 駄菓子屋さんには毎日行っていましたか?
暮らしが大きく変わっていった時代
また、インスタントラーメンやレトルト食品など、手軽に食べられる食品も広まり、暮らしが大きく変わっていった時代でもあります。
こんなことを聞いてみませんか?
- 初めて家族で買った車は何でしたか?
- インスタントラーメンやレトルト食品はよく食べていましたか?
- 覚えているCMはありますか?
青春時代(1960年代後半〜70年代)
音楽が青春そのもの
青春時代には、
- ビートルズ
- グループサウンズ
- フォークソング
などが流行しました。
ラジオを聴いたり、レコードを集めたりした思い出がある方も多いでしょう。
聞いてみませんか?
- 好きだった歌手は誰でしたか?
- 初めて買ったレコードは何でしたか?
- カラオケでは何を歌っていましたか?
大阪万博にワクワクした時代
1970年の大阪万博は、日本中が盛り上がった一大イベントでした。
実際に訪れた方も少なくありません。
聞いてみませんか?
- 万博へは行きましたか?
- 一番印象に残っている展示は何ですか?
- あの頃の日本はどんな雰囲気でしたか?
初恋や修学旅行
青春時代の思い出は、意外と鮮明に覚えているものです。
聞いてみませんか?
- 学生時代で一番思い出に残っていることは何ですか?
- 修学旅行はどこへ行きましたか?
- 学校で一番好きだった先生はどなたでしたか?
ミニスカートが街を変えた時代
1967年、イギリスのモデル「ツイッギー」が来日すると、ミニスカートが大流行しました。
それまでのファッションとは大きく異なる新しいスタイルは、多くの若い女性の憧れとなり、街の景色も大きく変わりました。
青春時代のおしゃれは、今でも印象深く覚えている方が多いものです。
こんなことを聞いてみませんか?
- 若い頃はどんな服が流行っていましたか?
- 一番お気に入りだった洋服はありますか?
- おしゃれで一番気を使っていたことは何ですか?
- デートのときはどんな服を着ていましたか?
ボウリング場は人気の遊び場
1960年代後半から1970年代にかけて、日本全国でボウリングブームが起こりました。
女子プロボウラーの中山律子さんや須田開代子さんの活躍もあり、友人同士や恋人同士でボウリングを楽しむ人が増えました。
家族や友人、職場の仲間と楽しむ人気のレジャーとなりました。
こんなことを聞いてみませんか?
- ボウリングはよく行きましたか?
- ベストスコアは覚えていますか?
- デートでボウリングへ行った思い出はありますか?
- 当時、休日はどのように過ごしていましたか?
社会人になった頃
高度経済成長で日本が元気だった時代
仕事を始めた頃、日本はどんどん豊かになっていきました。
新幹線が走り、自家用車が増え、街も大きく変わっていきました。
聞いてみませんか?
- 初めての仕事は何でしたか?
- 初任給はいくらでしたか?
- 初任給で何を買いましたか?
この質問は、多くの方が嬉しそうに話してくれるテーマです。
腕時計や洋服、親へのプレゼントなど、人それぞれ思い出があります。
聞いてみませんか?
- 初任給で誰かにプレゼントしましたか?
- 一番嬉しかった買い物は何でしたか?
結婚・子育て
家族との思い出
仕事だけではなく、結婚や子育ても人生の大切な思い出です。
聞いてみませんか?
- 子供が小さい頃はどんな毎日でしたか?
- 家族旅行はどこへ行きましたか?
- 一番思い出に残っている出来事は何ですか?
昔話に正解はありません
昔話は、「覚えていない。」という答えでも大丈夫です。
大切なのは、
- そうだったんですね。
- もっと聞かせてください。
と耳を傾けることです。
思いがけない話が聞けたり、ご家族も知らなかった一面を知れたりすることがあります。
今日、一つだけ聞いてみませんか?
もし何を話そうか迷ったら、まずはこんな質問から始めてみてください。
- 子供の頃は何をして遊んでいましたか?
きっと、その一言から、その方だけの人生の物語が始まります。
会話をするときのちょっとしたコツ
- 正解を求めなくて大丈夫です。
- 「そうだったんですね。」と相づちを打つだけでも十分です。
- 覚えていないことがあっても気にしなくて大丈夫です。
- 話が途中で変わっても、そのまま楽しみましょう。
せたがや介護より
介護では、お身体のお世話だけでなく、「その人らしさ」を大切にすることも大切です。
会話は長く続かなくても大丈夫です。
一つ質問して、一つ答えが返ってくるだけでも十分です。
「話そう」と思う気持ちそのものが、ご家族にとってうれしい時間になることがあります。
思い出話を通して、ご家族の笑顔が少しでも増えるきっかけになれば嬉しく思います。



