きっかけは、「仕方なく選ぶ」介護服への違和感でした
三軒茶屋の実店舗で、施設用の衣類を探しに来られたご家族をご案内していると、こんなお声をいただくことがありました。
- パジャマみたいですね
- もう少し華やかなものはありませんか?
- 母には、明るくて素敵な服を着てほしいんです
施設で使う衣類には、前開きであることや、乾燥機に対応していることなど、いくつかの条件が求められることがあります。
ところが、そうした条件を満たす衣類をご案内すると、当時はデザインの選択肢が少なく、
- 本当はもう少し華やかなものがいいけれど、必要だから
と、妥協して選ばれるご家族の姿を目にすることが度々ありました。
その様子を見ながら、私たちは、
介護が必要になったときにこそ、服を選ぶ楽しさを感じていただきたい。
と考えるようになりました。
ご本人のことを想いながら、
- お母さんには、この色が似合いそう
- この花柄なら喜んでくれそう
と選べること。
そして、その服を受け取ったご本人にも、袖を通したときに、嬉しい気持ちになっていただけること。
さらに、施設やご家族との間で、
- 素敵ですね
と自然に会話が生まれるような一着であること。
そんな服をご用意したいと思いました。
「必要だから選ぶ」のではなく、「これを着てほしい」と思える服が並んでいる。そんな介護服売り場を当たり前にしたい。
その思いから、前開き長袖Tシャツの開発が始まりました。
声をかたちに
目指したのは、介護の場面で使いやすい機能がありながら、普段着として自然に着られる、明るく上品な服です。
開発には、理学療法士・作業療法士にも協力してもらい、
- ボタンの位置や間隔
- 袖口のゆとり
- 肌ざわりのやさしさ
- 着替えやすさ
- 乾燥機使用を想定した耐久性
などを確認しながら調整していきました。
前開きであること。着替えやすいこと。施設でも扱いやすいこと。
そうした機能はもちろん大切です。
でも、それだけではなく、
- 今日はこれを着たい
- お母さんには、これを着てほしい
と思っていただけるデザインであることも、同じくらい大切にしました。
こうして誕生したのが、せたがや介護の「前開き長袖Tシャツ」です。
現在では、多くの方にお選びいただく、せたがや介護を代表するトップスのひとつになりました。
お客様の声から生まれた前開き長袖Tシャツ
発売後に届いた、うれしい声
発売したあとも、お客様からさまざまなお声をいただいています。
- 上品で、顔まわりが明るく見える
- 花柄が素敵で、洗濯後も形がきれい
- 施設の職員さんに褒めてもらい、本人も嬉しそうだった
こうしたお声をいただくたびに、私たちが目指していたことが、少しずつ形になっているように感じます。
私たちが作りたかったのは、単に「前開きで乾燥機に対応した服」ではありません。
機能だけでなく、着る方の気持ちや、ご家族が服を選ぶ時間まで大切にできる一着です。
介護が必要になったときこそ、服を選ぶ楽しさを
ご本人にも、ご家族にも、
- これが好き
と思える選択肢があってほしい。
それが、せたがや介護が目指している介護服です。
これからも「声をかたちに」
この前開き長袖Tシャツも、店頭で聞いたお客様の声から始まりました。
せたがや介護では今も、実店舗や公式オンラインショップでいただくご相談やレビューを、洋服づくりや改善の大切なヒントにしています。
着る方にとって使いやすいこと。支える方にとって扱いやすいこと。そして、ご本人やご家族が「これが好き」と思えること。
これからも、実際にいただく声を聞きながら、そんな介護衣料を増やしていきたいと思います。
「必要だから選ぶ服」ではなく、「これを着たい」「これを着てほしい」と思える服を。
それが、私たちがこれからも大切にしていきたいことです。
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