「どの服を選べばいいですか?」

私たちには、毎日のように、

  • 母にはどんな服が合いますか?

というご相談をいただきます。

そのとき、私たちは衣類だけを見ておすすめすることはありません。

まず伺うのは、

「これから、どんな毎日を送られたいですか?」

ということです。

  • ご自身で着替えたい。
  • 家族と外出したい。
  • デイサービスへ通いたい。

そんなご希望も伺いながら、衣類をご提案しています。

例えば、こんなことを伺っています

  • ご自身で着替えをされますか?
  • 介助がありますか?
  • 施設へ入居されますか?
  • リハビリは続けられますか?
  • 乾燥機はお使いになりますか?

一見すると、服とは関係ない質問もあるように思えるかもしれません。

でも、実はどれも、衣類選びではとても大切なことです。

最初から衣類を揃えなくても大丈夫です

ご病気やお怪我などで、突然介護が始まることがあります。

そのようなとき、

  • これから必要な衣類を全部揃えなければ。

と不安になる方も少なくありません。

でも、介護衣類は、最初からすべてを揃える必要はありません。

まずは、今のお身体の状態に合った衣類を、必要最低限で選ぶことが大切です。

お身体の状態が変われば、衣類も変わります

例えば、最初はベッドで過ごす時間が長く、着替えも介助が必要な場合は、前開きの衣類や、介助しやすい衣類が役立つことがあります。

その後、車いすで過ごす時間が増えてきたら、座った姿勢でも過ごしやすい衣類が役立つことがあります。

さらに、ご自身で着替えられるようになれば、選ぶ衣類の幅も広がります。

介護衣類は、その時のお身体の状態に合わせて見直していくものです。

「今」だけで決めない理由があります

例えば、今日は介助が必要でも、リハビリが進めば、ご自身でできることが増えるかもしれません。

リハビリを続ける中で、

  • ボタンを留められるようになった
  • 車いすへ移乗できるようになった
  • トイレを使えるようになった

このような変化があれば、その時に合わせた衣類へ見直すことで、より生活しやすくなることがあります。

その見通しがございましたら、今だけではなく、数か月後の生活も考えながら衣類をご提案することがあります。

今すぐ先の分まで購入しなくても大丈夫です

介護が始まったばかりの頃は、

  • これで大丈夫かな。
  • あとで買い直しになったらどうしよう。

と不安になることも少なくありません。

そんなときは、今必要なものから考えていけば大丈夫です。

もちろん、必要な衣類は準備しておきたいものです。でも、お身体の状態が変われば、必要になる衣類も変わることがあります。

そのため、まずは今必要なものを揃え、必要に応じて少しずつ見直していくという考え方をおすすめいたします。

「できること」を残すことも大切です

介護では、介助しやすいことはもちろん大切です。

でも、私たちは、ご本人ができることを続けられることも同じくらい大切だと思っています。

例えば、ボタンを留められる方なら、その力を活かせる衣類を。少しでもご自身で着替えられるなら、その時間を大切にできる衣類を。

そんなことも考えながらご提案しています。

ご自身で留めやすい大きめボタンのおすすめの肌着

気持ちも、衣類選びの大切なポイントです

衣類は、身体を守るためだけのものではありません。

  • 好きな色を着たい。
  • おしゃれを楽しみたい。
  • 家族と出かけたい。

そんなお気持ちも、毎日の生活にはとても大切です。

だから私たちは、着やすさだけでなく、その方らしく過ごせることも大切にしています。

着やすく、色柄も楽しめるおすすめのトップス

一人ひとり違うからこそ、今のご様子を教えてください

同じ身長、同じ体重でも、おすすめする衣類が変わることは珍しくありません。

介護衣類を選ぶときは、「今、どんな生活をされていますか?」が大切です。例えば、

  • ベッドで過ごすことが多い
  • 車いすを使っている
  • 介助で着替えている
  • リハビリ中

など、今のお身体の状態が分かると、選びやすくなります。

  • どれを選べばいいかわからない。
  • 今はどんな衣類が合うかな。
  • 次は何を準備したらいいかな。

そんなときは、お気軽にご相談ください。ご本人の今だけでなく、これからの生活もご一緒に考えさせていただきながら、ご提案させていただきます。

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まとめ

介護衣類は、一度選んだら終わりではありません。お身体の状態や生活が変われば、必要な衣類も変わることがあります。

まずは、今のお身体に合った衣類を選び、変化に合わせて見直していくことも大切です。

衣類は、「着られる服」を選ぶことではなく、「その方らしく暮らせる服」を選ぶことだと私たちは考えています。