「床ずれ」は突然できるわけではありません

介護をしていると、

  • 床ずれに気を付けましょう。

と言われることがあります。

でも、

  • 床ずれって、どんな状態になったら始まっているの?

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

実は、床ずれは突然深い傷になるわけではありません。

多くの場合、最初は皮膚の小さな変化から始まります。

その変化に早く気付くことが、床ずれを防ぐ第一歩です。

最初のサインは「赤み」です

床ずれの初期には、皮膚が赤くなることがあります。

例えば、

  • お尻
  • かかと
  • 横向きで寝たときに体重がかかる部分

などに赤みが見られることがあります。

特に、体勢を変えてもしばらく赤みが消えない場合は注意が必要です。

赤みは、皮膚からの

  • 少し休ませてほしい。

というサインかもしれません。

赤みを見つけたら、まず体勢を変えましょう

皮膚が赤くなっていたら、まずは同じ場所に体重がかかり続けないように、姿勢を変えてみましょう。

例えば、

  • 仰向けなら横向きになる
  • 車いすなら一度姿勢を整える
  • 衣類やシーツにシワがないか確認する

こうした工夫だけでも、皮膚への負担を減らせることがあります。

それでも赤みがしばらく消えない場合は、早めに医療・介護の専門職へ相談しましょう。

毎日見る習慣をつけましょう

床ずれは、毎日のちょっとした観察で気付けることがあります。

例えば、

  • 着替えのとき
  • オムツ交換のとき
  • 入浴のとき

このような時間に、

  • 赤くなっているところはないか
  • 皮膚が傷ついていないか
  • 同じ場所に負担がかかっていないか

を見てみましょう。

短時間でも、毎日見ることが大切です。

特に赤みが出やすい場所

床ずれは、骨が出ている場所にできやすいことが知られています。

特にお尻やかかとは毎日確認しましょう。

また、車いすを利用している方では、お尻の骨(座骨)にも注意が必要です。

毎日確認する場所を決めておくと、小さな変化にも気付きやすくなります。

「少し赤いだけ」と思わないことも大切です

赤みがあるだけなら、

  • まだ大丈夫かな。

と思ってしまうことがあります。

しかし、その赤みは、皮膚に負担がかかっているサインかもしれません。

早い段階で、姿勢を変えたり、負担がかかる場所を見直したりすることで、床ずれを防げることがあります。

気になるときは早めに相談しましょう

皮膚の赤みが続いたり、傷になってきたりした場合は、早めに医療・介護の専門職へ相談しましょう。

床ずれは、早く気付いて対応するほど、悪化を防ぎやすいと言われています。

  • 様子を見よう。

と思っているうちに、深い傷になってしまうこともあります。

気になる変化があれば、一人で悩まず相談することが大切です。

まとめ

床ずれは、最初から大きな傷になるわけではありません。

まずは、皮膚の赤みという小さなサインに気付くことが大切です。

毎日の着替えやオムツ交換の時間は、床ずれの予防にもつながります。

  • 少し赤いかな。

そんな小さな気付きが、ご本人の皮膚を守ることにつながるかもしれません。

参考・出典:日本褥瘡学会「褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)」、東北福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 准教授 浮田徳樹氏「褥瘡予防のための福祉用具活用とポジショニング ~臥位と座位のチェックポイント~」(2026年受講)

※本記事は、浮田徳樹氏のウェビナーで学んだ内容を参考に、介護を始めたご家族向けに再構成しています。赤みが続く場合や皮膚の傷が見られる場合は、早めに医療・介護の専門職へご相談ください。