病院や地域でリハビリテーションを提供してきた中で、基本的にベッドから離れられない「寝たきり」状態の方にも多く出会いました。ご自身で動けないもどかしさから、ストレスが溜まり、家族や介護スタッフに強く当たってしまう方もいらっしゃいます。そんな方とどのように接してきたか、一部をご紹介します。
① 起きられるときは、必ずベッドから離れる
リハビリの時間はマンパワーがある状態で、20分〜1時間程度付きっきりで関わることができます。体調が安定している日は車椅子で外の空気を吸ったり、難しい日は窓から外を眺めたりと、ベッドの上ではできないことをなるべく一緒に行うようにしていました。外に出ると、部屋の中にいたときとは表情がガラッと変わります。ストレスの緩和や精神の安定、体力の向上、認知機能の維持にもつながります。
② 起きられないときは、会話を大切にする
体調が優れずベッドから離れられない日は、ベッド上でなるべく話しかけるようにしていました。昇降式のベッドなら頭側を挙げて会話したり、窓を開けて風を感じながら撮った花や空の写真を見せて会話のきっかけにしたりと工夫していました。そうすると急に元気になられ、車椅子に乗れることもありました。
「寝たきり」の方は、外の空気や四季の移り変わりを感じることをとても喜ばれます。リハビリの時間を通してストレスを解消し、ご家族との関係が良好になればという思いで、会話と興味を引くものを探すことを大切にしていました。
ここでご紹介したのは一つの関わり方に過ぎません。その方に合った関わり方を考える際の参考になれば幸いです。
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